うん、何も言わなくてもいい。
地味。
だけれどそれがいい。
でも、爆発的に売れることはないんだろうなぁ……
きっちりと人間(Notキャラ)を書いてくれる作家さんなので個人的には好きなのだけれど。
アルマは2~3巻後くらいにもう一度出てきて定着しそうな予感。
そろそろテニスやったり、サンドラ以外との絡みもやってほしいなぁ。
う~ん、なんていうか、組み損ねたパズルとでも言おうか。
材料は悪くない感じにそろってるんだけどなぁ。
どこか、中途半端というか物語に入っていけない感じがある。
あまりにも定型パターンというか捻りがないというか。
もーちょっとキャラに魅力があればなぁ……
おわってしまった……
2巻についてもちょっと語りたいような気もするのだけれど、その前に3巻まで読了してしまったので、3巻の話。
今回の主役は風子嬢、2巻のまひる嬢も登場するけれど、ホントにちょい役というか目立つところはまったく無かったので……
しかし、こういう終わり方をしますか……
この作家さん独特の空気は今回も健在ではあるものの、このぶん投げっぷりは正直手放しで賞賛できないような。
2巻に記憶喪失ネタをもってくればもうちょっと違う展開もあったのではないかと思ったり。
もうちょっとキャラクタを掘り下げてもいいと思うんだけどなぁ。
それでも、安心して読めたのはこの作品のもつ独特の魅力だよなぁ。
調べると、続編が出た上、もうシリーズ終了してしまっているらしく、いまさらという気もするのだけれど。
久しぶりに、安心して読める恋愛モノに出会った気がする。
作品全体に流れる空気が非常によい。
最後は結構重たい話になっているのだけれど、抵抗無くすっと心に入ってくるのは、独特の透明感というか絵本みたいな雰囲気が一役買っているのだろう。
しいて挙げるなら、物語終盤に入っていくときにすこし不自然になるのが残念といえば残念。
終わり方には賛否両論あったらしいのだけれど、個人的にはアリだと思う。
アニメの方はあえて評価は差し控えたい作品。
原作ファンからしてみれば完全に黒歴史だろうなぁ……
で、そのシリーズの番外編短編集第三巻。
基本スタンスはラブコメなはずなのだけれど、微妙に暗い影があるといえばいいんだろうか。
その所為で、今ひとつ突き抜けられないというか。
気楽に頭空っぽにして読めない重さがある。
この人の別作品の「月の盾」も読んだのだけれどやっぱりこの人には少し重い作風があっているような気がする。
どことなく暗いものを引きずってる感じが振り払えないんだよなぁ。
文章はとても読みやすいし、構成だってしっかり出来ていると思うのだけれど。