新人さん?らしい。とはいっても、第三回MFJの選考だから、もう一年近く前の作品になる。
まぁ、新品ではなく中古を漁るので仕方がないといえばないのだけれど。

んで、感想など。
淡々と、ひたすら淡々と描かれる優しい世界。とでも言おうか。
「暗闇にヤギを探して」の雰囲気を更に薄めたような透明感も心地よい。
泥臭い心情吐露な描写とか、挫折とかそういったものはこの作品には必要ないんだろうなぁ。
この作品のすっと入ってきて、さらりと溶けてゆくような感じは非常に好きだったりする。
総じてそれを薄っぺらいという人がいるのも事実だけれど。

強烈なインパクトはないけれど、安心して読んでいられた。
分類としてはSFでありSF(すこしふしぎ)であり、純愛物になるんだろうか。
この作家さんにはこの路線でいってくれるといいなぁ。

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